セルフケアで自分の足を守ろう
セルフケアも重要だ。同じ靴を続けて履かない、スリッパやマットを共用しない、家に帰ったら足を洗うといった点を心がけて。不特定多数の人がはだしで歩く場所には必ず白癬菌がいるが、皮膚に付着しても24時間以内に洗えば感染はしない。「軽石でかかとをゴシゴシこすったり、先の細い靴を履いて爪が変形したりすると、菌が侵入しやすくなるので要注意」と仲院長。また意外な落とし穴がペディキュアだ。爪が密封状態になり、菌が増殖しやすい環境になる。ペディキュアを落としたら、感染して爪が真っ白になっていたという例もあるという。感染を防ぐには、体力を落とさないよう疲れをためないことも重要だ。
水虫セルフケア7カ条
1. 家に帰ったら足を洗う
2. スリッパやマットを共用しない
3. 毎日、同じ靴を履かない
4. かかとを軽石でこすらない
5. ペディキュアを落として爪が白かったら皮膚科へ
6. 家族に水虫があれば治療を
7. 薬は決められた期間、のみ方、塗り方を守る
水虫をもらわない、うつさないためのケアを心がけよう。「正しい治療とセルフケアを守れば、水虫は必ず治る」(仲院長)。
次回は、顔の肌トラブルとケアを紹介します。
こちらへどうぞ ⇒ 冬に起こりやすい顔の肌トラブルと正しいスキンケア
ひふのクリニック人形町 院長
仲皮フ科クリニック院長
取材・文/佐田節子 写真/PIXTA グラフ/増田真一