のみ薬と塗り薬で徹底的に治療を

 水虫の治療は、抗真菌薬を用いる。かかとは角質が厚く、薬を塗っても浸透しにくいので、のみ薬が有効。テルビナフィン(商品名ラミシールほか)とイトラコナゾール(商品名イトリゾールほか)の2種類があり、約2カ月間服用する。肝機能障害などの副作用が表れることがあるので、定期的な血液検査が必要だ。

 爪水虫でもこれらののみ薬を3~6カ月間服用するのが基本だが、数年前に爪水虫専用の塗り薬が登場。「軽症の場合は塗り薬を処方する」(仲院長)。爪が生え変わるまで約1年間、根気強く塗り続ける。

かかと水虫にはのみ薬、爪水虫にはのみ薬と塗り薬

 水虫の処方薬では、のみ薬2種類と塗り薬2種類がよく使われる。基本はのみ薬。爪やかかとに有効成分が長期間とどまり、白癬菌の増殖を抑える。健康保険も利く。決められた使い方と使用期間を守り、定期的な血液検査で副作用チェックも忘れずに。

エフィナコナゾール配合、日本初の爪水虫外用薬
クレナフィン

エフィナコナゾールが有効成分。日本初の外用爪白癬治療薬として2014年発売。1日1回、はけで爪全体に塗る。

ルリコナゾール配合、1日1回塗布
ルコナック

ルリコナゾールが有効成分。2016年発売。容器の先端部を爪に押し当てながら塗布する。1日1回使用。

爪水虫に、1週間のんで3週間休む
イトリゾール

イトラコナゾールが有効成分。1999年に爪水虫に使えるように。1週間服用し、3週間休薬。これを3サイクル(3カ月間)繰り返す。

爪とかかと水虫に、2~3カ月服用
ラミシール

テルビナフィンが有効成分。1997年発売。1日1錠。爪水虫では6カ月間、かかと水虫では2カ月間のみ続ける。