骨密度の検査 できれば、デキサ法で測定を

 自分の「骨貯金」の残高を知っている? まだ骨密度検査を受けたことがない人はぜひ測定を。40歳からは自治体による5年ごとの節目検診もある。「骨粗しょう症のリスク要因が多い人は、最初から整形外科で診てもらってもいい」と石橋部長。

 骨密度検査は、かかとの骨を測る超音波法、X線で手の甲を測るMD法、X線で腕や腰、脚の付け根などを測定するデキサ法がある。「骨粗しょう症の診断ができるのはX線を使う測定法。特にデキサ法は治療効果も判定できる」(石橋部長)。検査結果は20~44歳の健康な女性の骨密度を100%として比較する「YAM(若年成人平均)値」などで表される。

前腕にある橈骨の骨密度をデキサ法で測定。5分ほどで終了する。(協力:イーク表参道)
前腕にある橈骨の骨密度をデキサ法で測定。5分ほどで終了する。(協力:イーク表参道)
■骨密度の結果はYAM値により3段階

正常…YAM 80%以上
骨密度の減少度合いが若いとき(20~44歳)の平均より20%減までなら正常と見なされる。腰椎の測定が原則だが、難しい場合は腕や手、かかとなどでもOK。

骨量減少…YAM70~80%未満
「骨量減少」の状態で、いわば骨粗しょう症の予備群。ちょっとしたことで骨折する「脆弱性骨折」がすでに起こっていれば、この段階でも骨粗しょう症と診断される。

骨粗しょう症…YAM70%未満
骨粗しょう症と診断される。骨密度が著しく減少して、いつ骨折を起こしてもおかしくない状態。食事や運動などのセルフケアはもちろんのこと、薬物治療の開始も。 

※骨粗鬆症財団のHPに骨密度検査が受けられる医療機関リストが載っている(http://www.jpof.or.jp/

 次回は、骨の量と質をキープする食生活や運動について紹介します。
 こちらへどうぞ ⇒ 骨の量と質をキープしよう 脱・骨粗しょう症予備軍

太田博明
藤田医科大学病院国際医療センター客員病院教授、山王メディカルセンター女性医療センター医師
太田博明 慶應義塾大学医学部卒。米国ラ・ホーヤ癌研究所訪問研究員、慶應義塾大学産婦人科助教授、東京女子医科大学産婦人科主任教授、国際医療福祉大学臨床医学センター教授を経て、2019年より現職。日本骨粗鬆症学会元理事長、日本抗加齢医学会監事。著書に『骨は若返る!』、『筋肉は若返る!』(さくら舎)など。TV出演にNHK総合『ガッテン!』、『あさイチ』、NHK BSプレミアム『美と若さの新常識』などがある。
石橋英明
伊奈病院副院長、整形外科部長
石橋英明 東京大学医学部卒。専門は骨粗しょう症、関節リウマチ、関節外科。NPO法人高齢者運動器疾患研究所代表理事も務める。著書は『骨粗鬆症の最新治療』(主婦の友社)など。

取材・文/佐田節子 写真/PIXTA  構成/太田留奈(日経BP経済メディア編成部)

日経ヘルス2017年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります