骨量が減ると、見た目が老ける!
実は骨が弱くなると、見た目にも大きな変化が現れる。背骨がつぶれて背中が曲がったり、身長が縮んだり。また顔の老化も進む。「頭蓋骨の骨量も減るため、頭皮が緩んでシワやたるみの原因になる」と太田医師。
下のグラフは高齢になるほど頭蓋骨の骨量が低下し、眼窩(がんか)(眼球の入っているくぼみ)が拡大することを示している。つまり、目がくぼんだり、目の下がたるんだりして、「老け顔」になるわけだ。
では、骨が減りやすいのはどんな人か。代表的なリスクは、やせすぎ、運動不足、骨に必要な栄養素の不足、母親の骨折などの遺伝因子、日光にあまり当たらない、など。「特に骨が増える成長期に過度なダイエットをしたり、運動をあまりしなかったりした人は、もともとの骨貯金が少ない可能性がある」と伊奈病院整形外科の石橋英明部長。骨は負荷を受け強くなる。やせすぎや運動不足は骨への負荷が小さく、骨量が十分に増えない。
次のページのセルフチェック表は石橋部長が日経ヘルスのために作ってくれたもの。骨粗しょう症のリスクが何点になるか、まずはチェックしてみよう。「点数が高い人はすぐに対策を。あわせて一度、骨密度検査を受け、正確な骨の状態を知ることも大事です」(石橋部長)。