慢性化するとうつ症状も
首の凝りや痛みの怖い点は「慢性化すると自律神経のバランスが崩れ、頭痛、めまい、冷えなどのいわゆる不定愁訴を誘発し、うつ症状にまで至ることも」と遠藤講師は警告する。「体よりも心の問題の方が治るのに時間がかかる。体の問題にとどまっているうちに対策を打つことが重要」(遠藤講師)。
今は凝りも痛みもなくても、首を動かしにくい、動かしたとき音が鳴るなどの違和感があれば予備軍。油断禁物だ。
□慢性的な頭痛があり、鎮痛薬が手放せない
□肩がいつもぱんぱんに張っている
□後ろを振り向いたり首を回したりしにくい
□首を動かすとゴリゴリ、コキッといった音がする
□腕が肩より上に上げにくい
□手指や腕がしびれたり、力が入らなかったりすることがある
どれか1つでも思い当たったら、要注意。今すぐ対策を。
次回は、首のストレッチを紹介します。
こちらへどうぞ ⇒ たたく・もむはNG 首の痛みはストレッチで解消しよう
お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック (東京都・千代田区)院長
東京医科大学 整形外科(東京都・新宿区)講師
取材・文/渡邉真由美 イラスト/三弓素青 構成/太田留奈(日経BP経済メディア編成部)