月経不順や体の不調、イライラ、うつうつ……。これって、もしかして更年期? まだ本当の更年期ではないのに、「もしや更年期?」と不安になってしまうことがあります。「更年期かも症候群」と本当の更年期症状との見分け方をご紹介します。

リアル更年期と「更年期かも症候群」の見分け方

 まだ本当の更年期ではないのに、更年期症状に似た症状が現れ、「もしや更年期?」と不安になる状態になることがある。30~40代前半に多い。そんな状態をこの記事では「更年期かも症候群」と名付ける。

 まずは、リアルな更年期症状(以下、リア更)なのか、更年期かも症候群(以下、かも更)なのかを、簡単にチェックしてみよう。

 リア更も、かも更も、不調の内容は変わらないので、症状だけでは見分けがつかない。決め手は、無月経の長さと年齢、血液検査での数値だ。

◆こんな症状が3つ以上ある?

月経
□月経周期が以前と変わってきた
□月経量が以前より増えた、あるいは減った
精神面
□イライラする
□寝付きが悪い、ぐっすり眠れない
□不安感や憂うつ感がある
体調面
□肩こりや腰痛がひどくなった
□疲れやすくなった、やる気が出ない
□のぼせ、発汗がある
□頭痛、めまいがある

◆上記の症状が3つ以上ある人、以下の項目が1つでも該当する?

□1年以上月経がない
□45歳以上だ
□血液検査でFSH(*)の値が継続的に高い

Yes
⇒リアル更年期の可能性大

No
⇒更年期かも症候群の可能性大

(30~40代前半は、多くがこちら)

*FSHとは=卵胞刺激ホルモン。脳下垂体から出て卵巣を刺激する。卵巣が衰えると数値が上昇。閉経の目安に。

 あなたはリア更だった? それとも、かも更だった? 次のページから、更年期症状をおさらいし、かも更の原因について見ていこう。