和食を心がけて頭痛の頻度を抑えよう

 片頭痛の予防にはまず、自分にとって誘因となる事柄をできるだけ避けること。ただし「やみくもにあれもこれも禁じては、それ自体がストレスになり頭痛の誘因になることも。例えば食べ物なら、誘因を疑うものを1カ月がまんしてみて、実際に頭痛が減ったらそれ以降もやめてみるといったように、絞り込むことを薦める」(五十嵐医師)。

 食事は「マグネシウムビタミンB2は脳の代謝異常を改善することで片頭痛の予防に有用といわれる。和食中心の献立、特に大豆製品を意識して食べると、これらを効率よくとることができる」(五十嵐医師)。

大豆製品・海藻・ナッツ類を積極的に! お薦めは和食
大豆製品・海藻・ナッツ類を積極的に! お薦めは和食
マグネシウムは大豆製品や海藻類、ナッツ類に多く含まれる。一方、ビタミンB2は大豆製品、卵、うなぎなどに多い。「大豆製品には両方が含まれ、かつ女性ホルモン様の働きがあることで知られるポリフェノール、イソフラボンもとれるので一石三鳥。和食中心の食事がお薦めです」(五十嵐医師)

 また下記で紹介する頭痛体操は、肩周辺の筋肉がほぐれ、誘因の一つである肩こりやストレスの解消になるため、予防に有用とされ、頭痛のないときに継続して行うのがポイント。「ヨガも、深い呼吸やゆったりした動作が自律神経のバランスを整え、予防に」(五十嵐医師)。

予防にもなる頭痛体操

●腕振り体操
●腕振り体操
両足を軽く開き、体の軸を意識してまっすぐ立つ。腕の力を抜きひじを軽く張り、左右に振る。顔は正面を向いたまま頭は動かさない。1、2、と心で唱えながら2分間続ける
●肩回し体操
●肩回し体操
足を軽く開いて立ち、肩の力を抜いてひじを軽く曲げる。リュックサックを背負うような感じで両腕を前へ回す。次に洋服を脱ぐような感じで両腕を外側へ回す。各6回ずつ行う