あなたの熟睡感がない原因をまずは知りましょう。熟睡感を妨げる要因は、大きく5タイプがあります。あなたはどれに当てはまりますか? タイプ別の対応策を紹介します。

 上編・熟睡感がありません…私の眠りを妨げているものは?

熟睡を妨げる要因は5つのタイプが!

 まずはあなたの熟睡感がない原因をチェックしてみましょう。どれか1つでもあてはまればそれがあなたの熟睡感がない要因となります。これらは重なって起こることも少なくありません。

1.睡眠時間タイプ

□ 1日の平均睡眠時間が8時間以上の人

◆ 寝すぎ
年齢とともに眠りは浅く、短くなる。若いころのように長時間寝ると、眠り自体が浅くなって、睡眠の質が低下。熟睡感を得られない。

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2.ストレスタイプ

□ 心配事がありストレスになっている人
□ 最高の睡眠が欲しいと強く思っている人

◆悩みを抱えている
◆睡眠への過度な欲求

悩みや心配事があると、交感神経が興奮して眠りが浅くなる。また、睡眠への過度の期待はかえってストレスになり、深い眠りを妨げる。

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3.体のリズムタイプ

□ 高温期になると、よく眠れない人
□ 日中、太陽にあまり当たらない、運動習慣がない人

◆黄体ホルモンによる体温上昇
◆日中の活動不足

月経が近くなると睡眠が浅くなる人は、体温上昇が原因かも。また、日中の活動量が少ないと昼夜の体温差が小さく、眠りが浅くなる。

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4.体の異常タイプ

□ 夜中に息が止まっているといわれた人
□ 寝床に入ると足がむずむずしてくる人
□ 寝ているときに足が何度もぴくつく人

◆睡眠時無呼吸症候群
◆レストレスレッグス症候群
◆周期性四肢運動障害

いびきがひどく、日中激しい睡魔に襲われる人は睡眠時無呼吸症候群かも。足がむずむずしたり、ぴくついたりして眠りが浅くなることもある。

こんな症状に心当たりはない? 3つの病気を細かくチェック
◆睡眠時無呼吸症候群
□ いびきがひどい
□ 寝ているとき、呼吸が止まることがある
□ 日中、我慢できない睡魔に襲われる

起床時に頭痛や疲労感も。日中の眠気や集中力の低下から、仕事にも支障が出る。肥満や高血圧、糖尿病なども悪化。放置は禁物。

◆レストレスレッグス症候群
□ 足がほてって、なかなか寝付けない
□ 足がむずむず、じんじんして途中で目が覚めることがある

脚の内側に不快感があり、じっとしていられない。たたいたり、さすったりしたくなる。寝付きが悪く、眠りも浅い。睡眠薬は効かない。

◆周期性四肢運動障害
□ 眠っている間に足や手がぴくんと動いて起きてしまう
□ 日中にも手や足がぴくつくことがある

睡眠中も体が頻繁に動くため、眠りが浅くなり、日中強い眠気に襲われる。過労やストレス、カフェインのとりすぎが症状を悪化させる。

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5.うつタイプ

□ 眠っても疲れが取れない、だるさ、集中力の低下が著しい人
□ 冬は朝起きられない、甘いものが欲しい人

◆軽度のうつ病
◆冬季うつ

うつ病の早期には、睡眠が浅くなって十分休息できないことが多い。また、冬場だけの「冬季うつ」もあり、甘いものが無性に食べたくなる。

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次ページ以降でそれぞれのタイプの対応策を紹介します。