5.うつタイプ

⇒冬季うつも多い。日に当たる時間を長く

 眠りが浅く、熟睡できない背景に、うつ病が隠れていることも珍しくない。男女ともに、うつ病発症のピークは40〜50代。特に更年期以降の女性に多い。下のようなサインに心当たりがあれば、無理をせず、専門家に相談を。

 また、季節性のうつもある。冬になると朝起きるのがつらい、眠気が強い、無性に甘いものが食べたくなる、疲れやすい、何事もおっくう……などの症状があれば、「冬季うつ」の可能性が高い。「日が短くなることが、一番の原因。春に向けて日が長くなっていくと、少しずつ調子も上向きになる。外に出て積極的に日光に当たることも重要」と内山教授はアドバイスする。

こんな症状があればうつのサインかも
■ 十分寝ても疲れが取れない
■ 食欲が出ない
■ 気分が晴れない
■ 集中できない
■ 仕事の効率が落ちた
夢は心の状態の“のぞき窓”
夢は心の健康を物語るという。「睡眠中、脳はせっせと嫌な記憶を整理したり、感情を調整したりしている。夢は、その過程を小窓からのぞくようなもの」と栗山部長。だから、悪い夢は心の健康度が低下しているサイン。逆に、前向きな考え方を心がけていると、いい夢が見られるという。お試しあれ!
内山 真
日本大学医学部 精神医学系 教授
内山 真 「人間がまとめて眠るようになったのは200年ほど前から。それ以前は3、4時間寝て目覚め、また寝るのが普通。中途覚醒も二度寝も心配無用なのです」
栗山健一
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部 部長
栗山健一 「睡眠は記憶を定着させる。嫌なことがあった日に眠れなくなるのは、その記憶を長期的に定着させないための、自己防衛の反応とも考えられます」
秀島雅之
東京医科歯科大学歯学部附属病院 快眠歯科(いびき・無呼吸)外来 講師、診療科長
秀島雅之 「軽症の無呼吸やいびきには、マウスピースが効果的。女性はもともとあごが小さく、気道の狭い人が多いので、この治療法が向いています」

取材・文/佐田節子

日経ヘルス2014年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります