3.体のリズムタイプ

⇒朝起きたら光を浴びて体内時計をリセット

 明日は朝が早いから早く寝ようと思っても、眠れないもの。「体には体内時計のリズムがあり、1日の中には眠ろうと思っても眠れない『覚醒度維持時間帯』がある」と内山教授。例えば、毎日23〜6時ころまで寝ている人は、18〜22時ごろまでがこれに該当(下のグラフ)。この時間帯は体温が高いので、なかなか眠れない。「体のリズムを無視して眠る時間を決めるのではなく、眠くなったら床に就くのが基本」と内山教授。

 朝の過ごし方も重要だ。「体内時計は24時間よりも長い周期なので、放っておくと遅寝遅起きにズレていく。これを24時間周期に強力にリセットしてくれるのが、朝の光」と栗山部長。朝起きたら、まずはカーテンを開けて光を浴びよう! また高温期も「積極的に日光を浴びると、夜間の体温が下がりやすくなる」(内山教授)。

夜、眠りにくい時間帯がある
夜、眠りにくい時間帯がある
睡眠と覚醒は体温と同調しており、体温が高い時間帯は覚醒度が高い。例えば規則的に23〜6時まで寝ている人は、体温が高い18〜22時が覚醒度維持時間帯。この時間帯は眠りたくてもなかなか眠れない
目覚ましなしで起きられると気分も仕事効率もUP!
決めた時間に自然に起きられるようになると、朝はもちろん、昼間の覚醒度も上がり、気分や意欲まで高まる。「アラームで突然起こされると脳は寝ぼけ状態だが、自己覚醒の場合は目覚める直前から脳が起きる準備をしている」と栗山部長。自然に起きられるようになるまでは、時間差で目覚ましもセットすると安心だ。