熟睡感を得られない「浅い睡眠」

深い睡眠とは

これは若い人の睡眠時の脳波で調べた一例

 これは若い人の睡眠時の脳波で調べた一例。床に就いた後、最も深いステージ4まで眠りが深くなり、しかもそれが長く続いている。熟睡感のある眠りだ。

浅い睡眠とは

これは高齢者の睡眠時の脳波で調べた一例

 こちらは高齢者の睡眠の一例。眠りの深さはステージ3程度で、その持続時間も若い人に比べると明らかに短い。眠りが浅く、熟睡感を得にくい状態になっている。

 睡眠中の脳波にはステージ1〜4まであり、1〜2が浅い睡眠、3〜4が深い睡眠。深い睡眠は眠りの前半に出現する。加齢とともに深い睡眠は減り、眠りが浅くなる。なお、「レム睡眠」は、眼球が素早く動いている時間帯。「体は深く休んでいるが、脳は活発に働いている。このとき、夢を多く見ている」(栗山部長)


 下編は、熟睡を妨げる原因のタイプ別に対処法を紹介します。

内山 真
日本大学医学部 精神医学系 教授
内山 真 「人間がまとめて眠るようになったのは200年ほど前から。それ以前は3、4時間寝て目覚め、また寝るのが普通。中途覚醒も二度寝も心配無用なのです」
秀島雅之
東京医科歯科大学歯学部附属病院 快眠歯科(いびき・無呼吸)外来 講師、診療科長
秀島雅之 「軽症の無呼吸やいびきには、マウスピースが効果的。女性はもともとあごが小さく、気道の狭い人が多いので、この治療法が向いています」
栗山健一
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部 部長
栗山健一 「睡眠は記憶を定着させる。嫌なことがあった日に眠れなくなるのは、その記憶を長期的に定着させないための、自己防衛の反応とも考えられます」

取材・文/佐田節子

日経ヘルス2014年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります