雑誌『日経ヘルス』から、野菜をおいしく食べられる料理レシピをご紹介。簡単に作れるのに、おいしくヘルシーなレシピです。今回は水溶性食物繊維も豊富で、クロロゲン酸などのポリフェノールで美髪、美肌が期待できる「ゴボウ」を使ったレシピを料理研究家の藤井恵さんに聞きました。

ゴボウのポリフェノールに注目

ポリフェノールで美髪・美肌に。女性ホルモンに似た働きも。
ポリフェノールで美髪・美肌に。女性ホルモンに似た働きも。

 キク科ゴボウ属。中国から薬草として平安時代に渡来。根を食べるのは世界でも日本だけで、独自の和食文化へと発達した。2013年産の国内出荷量は13万3600t(農林水産省調べ)で年々減少傾向に。中国産や台湾産も出回る。

 藤井さんに教えてもらったゴボウのレシピは5種類。惣菜からメイン料理、ご飯ものまで、ゴボウをふんだんに使ったレシピで。

・ゴボウのポタージュ
・ゴボウと豚肉の梅肉蒸し
・ゴボウのバルサミコ炒め
・厚揚げと野菜のグリル ゴボウソース
・ゴボウとパプリカのピラフ風

ゴボウのポタージュ

 皮ごとミキサーにかけて栄養を逃さない一皿に。タマネギの甘みも楽しめる。

[1人分]164kcal・塩分1.0g[調理時間]25分

【材料(2人分)】
ゴボウ…… 1/2本(75g)
タマネギ……1/4個 
ご飯……50g
豆乳……300ml
水…200ml
塩……小さじ1/3
コショウ……少々
オリーブオイル……小さじ1

【作り方】
1. ゴボウは表面を洗って土を落とし、5mm幅の小口切りにする。タマネギは5mm幅の薄切りにする。
2. 鍋にオリーブオイルを入れて温め、1のタマネギとゴボウを2~3分炒める。しんなりしたらご飯と水を加え、さらに弱火で15~20分煮る。
3. 2の粗熱が取れたら好みのなめらかさになるまでミキサーにかける。ミキサーがなければフォークでつぶしてもよい。2の鍋に戻して豆乳を加えて温め、塩、コショウで味を調える。

■健康効果をより高めるには、1のゴボウを電子レンジで40秒(500Wの場合)だけ先に加熱してもいい。飾り用のゴボウは、2のゴボウを数枚残しておき、最後に浮かべる。