雑誌『日経ヘルス』から、野菜をおいしく食べられる料理レシピをご紹介。今回は疲労回復効果と、ピロリ菌を殺菌する効果が期待できる「ニラ」を使ったレシピを料理研究家の成沢正胡さんに聞きました。

細かく刻んでニラの香り成分を発生 短時間の加熱を

糖代謝をスムーズにする効果を期待するなら、ビタミンB1が豊富な豚肉などの食材と組み合わせよう
糖代謝をスムーズにする効果を期待するなら、ビタミンB1が豊富な豚肉などの食材と組み合わせよう

 ユリ科ネギ属の多年生葉菜で、原産地は中国西部。日本に伝わったのは奈良時代以前といわれ、『古事記』には「賀美良」(かみら)、『万葉集』には「久君美良」(くくみら)と記されていて、「みら」がなまって「ニラ」となったといわれる。生命力が強く、刈り取った株から次々に新芽が伸びるため、年に何回も収穫できる。生産量が多いのは高知県や栃木県。

 成沢さんに教えてもらったニラのレシピは5種類。チヂミや変わり種チーズ、スープ、肉との組み合わせでニラをたっぷり堪能しよう。細かく刻んで食べるのが効果的。

・ニラベーコンチヂミ
・ゆで豚肉のニラショウガだれ
・ニラ梅チーズ
・ニラと豆腐、エビのとろみスープ
・ニラとひき肉のトマトパスタ

ニラベーコンチヂミ

 ニラを細かく刻むことで香りの成分もたっぷりとれる。「タレは冷蔵後で10日ほど保存できる。豆腐や卵かけご飯に添えたり、麺つゆ代わりにも使えます」(成沢さん)。

[1人分]207kcal・塩分1.1g[調理時間]15分

【材料(2人分)】
ニラ……1束(100g)
ベーコン……3枚
小麦粉……大さじ3~4
水……大さじ2~3
粒マスタード……大さじ1
オリーブオイル……大さじ1

【作り方】
1. ニラは2~3cm長さに切る。ベーコンは5mm幅に切る。
2. ボウルに小麦粉と水、粒マスタードを入れ、1を加えて混ぜ合わせる。
3. フライパンにオリーブオイルを入れて温め、スプーンで2をすくって直径8cmくらいに広げて両面を焼く。