悩んだり、イライラしたり、日々浮き沈みする心を穏やかにしたい……。そんな悩みに、心理カウンセラー僧侶の羽鳥裕明さんが寄り添い、仏教と心理学の視点からヒントをくれるこの連載。4回目は、「苦手な人」とうまく関わることができないときの対処の仕方を考えてみましょう。

苦手な人に心を振り回されないようにするためのあなたの対象法は?
苦手な人に心を振り回されないようにするためのあなたの対象法は?

 理想の自分と現実の自分のギャップが気になったときは、自分が思い描いている自分と、現実の自分を文字にして書き出してみる。そうすることで、ありのままの事実が明らかになり、今の自分に必要な対処の仕方が見えてくることもある——そんなお話を、前回はさせていただきました。

 さあ、心機一転して頑張ろう。そう思ったとしても、身近な場所にすごく苦手な人がいると、自由に振る舞うことが難しいものです。その人と目を合わせるだけで緊張する、受信したメールの言い回しがなぜか気にかかってしまう。そんな「苦手な人」に心を振り回されずにのびのびとやっていくにはどうすればいいのかについて、お話ししていきましょう。