前回、うつぶせで体をゆらす効果を2つご紹介しました。1つは腹圧が高まることで筋膜がほぐれやすくなること、2つめはリズミカルにゆれる動きで筋膜がほぐれ、神経系にも作用すること。今回は、うつぶせでなくてもできる「ゆらゆら」の応用をお伝えします。

・2分の「うつぶせゆらゆら」で筋肉の質を高める、ほぐす
・椅子や立ち姿勢でもできる「ゆらゆら」応用 筋膜ほぐし ←今回はここ

 ゆれる動きで筋肉の質を高める方法は、ほかにもさまざまにある。「座ってゆらゆら」「立ってゆらゆら」を紹介していく。

 「『座ってゆらゆら』は股関節の動きが加わることで、腹圧を底から支える骨盤底筋が柔軟になる。骨盤内の子宮や膀胱(ぼうこう)の働きも良くなり、月経不順や尿もれ、頻尿などの改善が期待できる場合も」(舟波さん)。

 場所を選ばずできる「立ってゆらゆら」は「かかとへのリズミカルな刺激が、痛みを抑制する神経伝達物質・セロトニンの放出を促す。トントンと交互に音を立てるイメージで行うと、より効果的」と舟波さん。