運動が苦手な人には、体幹トレーニングよりも体幹ストレッチが向く! そんなメソッドで注目される早稲田大学スポーツ科学学術院教授の広瀬統一さんに、朝、ベッドの上で3分でできて一日中代謝が活性化するストレッチを教わりました。朝一番、体を活動モードに切り替えることが、若返る秘訣です。

女性の「体幹」は若さの要、朝ほぐせば代謝もUP!

 「体幹」とは、頭と腕、脚を除いた胴体部分のこと。「体幹トレーニング」と聞くと、男性や、運動が得意な女性のためのものという印象が強い。だが、「運動が苦手な女性ほど、体幹が大事」と、『大人女子の体幹ストレッチ』の著者で、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の広瀬統一さん。

 「体幹は体の土台であり、大黒柱。美しい姿勢やボディラインはもちろん、動きの軽やかさや太りにくさといった体の若さは、体幹のしなやかさによって決まる」からだ。最近太りやすくなった、猫背や反り腰になってしまうという人は、体幹の動きが悪く、老けグセがついている可能性が高い。

 とはいえ、「女性のしなやかな体幹づくりに、キツいトレーニングは不要」と、広瀬さん。「女性の姿勢や代謝の悪さは、筋肉の硬さや、筋力不足によるものが多い。大人の女性にまず必要なのは、体幹の筋肉をほぐすストレッチ。体を支える筋肉のほとんどは体幹が起点となっている。だから体幹の筋肉をストレッチすることでよく伸び縮みするようになれば、姿勢も、太りやすさも、根本から改善できる」(広瀬さん)。

布団でゴロゴロ体幹ストレッチ

 そこで、「体幹ストレッチ」を寝起きの習慣に! 朝、布団でゴロゴロしながら行うだけで、「眠っている間に硬くなった体幹の筋肉の血行が良くなり、朝から体を大きく動かせるようになる。活動量が増えて、代謝もアップする」。毎日続けると姿勢も良くなり、お腹もへこみ、二度と太らない体になれる。