便秘解消に効果的な朝・昼・夜に行うと良い「腸活ヨガ」。前編では、朝のヨガを紹介しました。後編の今回は昼と夜に行いたいヨガを紹介します。ぜひ実践してみてください。

前編記事・体ゆらゆらで腸に快便スイッチオン 朝の1分 腸活ヨガ

昼の1分 体をねじって腸に刺激、食事前後に消化を促す

 「日中は仕事の緊張によって交感神経が優位になり、腸の動きが停滞しがち。座り姿勢も腸を下側に圧迫するから、ねじる動きをぜひ加えたい」と新宿大腸クリニックの後藤利夫院長。

 「ねじりのポーズ」は、「体をひねって腸をしぼりきったところで呼吸を繰り返すと、腸の動きがぐんと良くなる」(ヨガ&エクササイズディレクターの森和世さん)。

 そして食事の前後に行いたい応用編のポーズは2つ。「チャイルドポーズ」では腸を動かすツボを刺激。腸を重力から解放する「ダウンドッグのポーズ」は肩こり解消にもいい。「これらを食事の前後に行うと、消化機能も高められる」(森さん)。

ねじりのポーズ(10呼吸を左右各3回)

お腹をねじって、腸を刺激する

 座り仕事の途中にも、こまめに腸活を。脚を組んでお腹をねじるだけのシンプルな動きだけど、効果は高い。「ねじる動きは腸の便の詰まりをとり、便を通過しやすくする」(後藤院長)。

ねじりのポーズ(10呼吸を左右各3回)

【1】ひじをももの上に
椅子に座った状態で、右脚を左ひざの上に組む。左の手首を右ももの外側に添える。お腹を右方向にひねって右手で椅子の背を持つ。ひねりきった状態で10呼吸する。

【2】反対側でも同様に行う
今度は左脚を右ひざの上に組み、右の手首を左ももの外側へ。お腹を左方向にひねって左手で椅子の背を持つ。ひねりきった状態で10呼吸する。

【応用編】チャイルドポーズ(5回)

両手のグーで腸を直接刺激グーで

 おへその左右にグーにした両こぶしをセットし、前側に体を倒して脱力するポーズ。「へそ周囲には腸の動きを良くするツボが集まっている」と後藤院長。食後すぐを避けて行おう。

【応用編】チャイルドポーズ(5回)

【1】おへその両脇にグーを
座った状態で、へその両脇にグーにした左右のこぶしをセットする。こぶしを当てた部分には、排便を促すツボ「天枢(てんすう)」がある。

【2】グーでお腹を押し、脱力
お腹の力をゆるめてこぶしをお腹に沈み込ませるような意識で上体を前傾し、息を吐きながらだらーんと上体の力を抜く。

【応用編】ダウンドッグのポーズ(1分)

呼吸とともに腸をマッサージ

 お腹と背中まわりを伸ばす、心地良さ抜群のポーズ。「重力から解放され、内臓が背骨からぶら下がった状態に。呼吸とともに腸がほどよくマッサージされる」(森さん)。

【応用編】ダウンドッグのポーズ(1分)

お腹をだらんと下ろす
椅子の背を両手で持ち、肩と背中を伸ばせる位置に両足を置く。腰を反らずに背骨が真っすぐになるよう意識する。この状態で呼吸を繰り返す。