朝の1分 腸を揺らして快便スイッチをオン
朝、目覚めたときに布団の中で行えるのが、「ゆれるガス抜きのポーズ」と「ひざゆらゆらのポーズ」。いずれも、腸にゆらゆらとゆるやかな振動を与える動きだ。
「1日1万歩程度歩く人は便秘しにくいといわれるが、これは歩くという小刻みな振動の刺激によって腸の便がスムーズに移動しやすくなるため。腸のぜん動運動を高めるには、激しい運動よりもリズミカルに揺らすほうが効果的」と後藤院長。起床時に水を1杯飲むと直腸に便が移動する「胃結腸反射」が起こるが、腸を揺する動きによって「この胃結腸反射も起こりやすくなる。直腸に便がころりと進むと、自然な便意が起こる」(後藤院長)。
「ゆれるガス抜きのポーズ」は、その名の通り、ガスを出しやすくするので「お腹に不快な張りがあるときには効果てきめん」と、森さん。深い呼吸をしながら行うと、さらに腸が動きやすくなる。
「ひざゆらゆらのポーズ」は左右にしっかりとひざを倒すことによってお尻や腰まわりを伸ばすと同時に腸に「ねじり」の動きを加える。
ゆれるガス抜きのポーズ(1分)
お腹と太ももで押し合い、腸にたまったガスを出す
あおむけでひざを抱え、体を左右にゴロゴロ揺すり、朝一番のお通じスイッチをオンに。「深い呼吸をしながら揺らして。ガスが自然に排出され、お腹の張りがとれやすい」(森さん)。
【1】両手で両ひざを抱える
あおむけの状態で、両手で両ひざを抱える。深い呼吸を意識しながら、お腹と太ももで押し合い、腸のガスを排出するよう意識する。両ひざを抱えるのが苦しいときは、無理をせず片脚ずつひざを抱えながらゆらゆら揺らし、左右交互に行うといい。
【2】ゆっくり左右に揺らす
左右にゆっくり、ゴロゴロと体を揺らす。徐々に腸が動き、おならがしたくなったら効いている証拠。1分ほどゴロゴロし続けよう。