温めながらお腹をゆらすだけ。リラックスしながら腸をケアできる基本の「腸ゆらし」マッサージについて前回はお伝えしました。今回は、なかなか解消しない頑固な便秘に効果的なマッサージ法をご紹介します。

前回の記事・お風呂で便秘、ガス腹、下痢を解消 「腸ゆらし」ケア

頑固な便秘にはトントンとねじりを加える

 ストレスによる便秘をこじらせてしまう原因が、腸の形や位置の問題。「日本人の約8割が腸がねじれている。ストレスによる便秘に腸のねじれが加わると、便秘がよりひどくなってしまう」と便通障害の診察にあたる医師の水上健さん。特に頑固な便秘の人は、お風呂でお腹を浮かせながら腸のねじれをゆるめる「トントン腸ゆらしマッサージ」を。

 さらに、「お風呂ねじり」もいい。「画像では腸がねじれていたのに、快便という人は、テニスやゴルフなど体をひねるスポーツをしていることが多い」(水上さん)。さあ、しっかりひねろう。

ダイレクトにほぐす「トントン腸ゆらしマッサージ」

 腸のねじれや、腸の位置が下がっていることも、便秘を悪化させる要因。指先が軽く沈む程度の力でトントンして詰まりやすい部位の通りを良くしよう。水上さんのお薦めの方法だ。

【1】下腹からかきあげるようにゆらす

お風呂でお腹を浮かせた状態で、手の指先を使って、下腹(恥骨)からお肉をかきあげるようにお腹をゆらす。30秒くらい。

【2】へそまわりを中心にお腹をトントン

お腹を浮かせたまま、指の先を立ててトントンとへそまわりを中心に刺激を加える。軽く指が入るくらいの力でいい。30秒くらい。

【3】左下腹をトントンとゆらす

お腹を浮かせたまま、指先を使って、そけい部(脚の付け根)から肋骨の下縁に向かって左の腹部を30秒ほどトントンと刺激する。

体をひねって腸もストレッチ「お風呂ねじり」

 頑固な便秘にお悩みの人は、お風呂でお腹を気持ちよく浮かせてゆらしたら、軽い刺激とねじりの動作を加えて、腸の動きを高めよう!

 腸内洗浄のスペシャリスト、齊藤早苗さんお薦めの方法だ。体をひねる動きは、腸にダイレクトに刺激を与えられる。浴槽のへりを持つとひねりやすいので、「入浴タイムの習慣に」(齊藤さん)。ぞうきんを絞るようなイメージで、上体をひねろう。

【1】浴槽の右側のへりを持ち、息を吐きながら右側にねじる

両手で浴槽の右側のへりをつかみ、ゆっくりと口から細く息を吐きながら体を右側にひねる。ひねり切ったら20秒キープ。

【2】今度は逆に息を吐きながら左側にねじる

両手で左側のへりをつかみ、ゆっくりと口から細く息を吐きながら体を左側にひねる。ひねり切ったら20秒キープ。