脂肪は長時間のデスクワークやスマホの使用で丸く凝り固まった背中、ゆるんだおなかが大好き! 脂肪を寄せ付けないよう、仕事の合間、立ったついでの「背伸び」で体幹をしっかり伸ばしておきましょう。背伸びをするメリットをご紹介します。

あなたの姿勢は大丈夫? 体幹は縮んでいる?

 姿勢が悪いと太りやすいのは、「体幹深部の筋肉が使えていないことが原因」と仲野整體(せいたい)の仲野孝明院長は説明する。

 本来、体幹の筋肉は、胴をコルセットのように包んで背骨をしっかりと支えるもの。ところが、猫背やゆがんだ姿勢で体幹の筋肉を怠けさせていると、まわりの筋肉に余計な負担がかかって血液やリンパの流れが滞り、凝りや冷え、代謝低下の原因に。さらに「背中が丸まった状態では肩や股関節が大きく動かないため、二の腕や背中、お尻まわりに脂肪がつきやすくなる」と仲野院長はいう。

体幹が縮んでいると太りやすい理由

1. おなかまわりの筋肉があまり使われず、代謝が下がる
 背中を丸めると、自然と骨盤が後ろに倒れ、下腹部はゆるんだ筋肉や脂肪でぽっこりと膨らむ。この状態が続くと、血液やリンパの流れが悪くなる。また上半身を支える筋肉が怠けて筋肉量も減るため、代謝が低下し、おなかまわりに脂肪がつきやすくなる。

2. 腕や脚の動きが小さく、脂肪がつきやすい

 背中が丸まって体幹が縮こまると、肩や股関節の動きが制限され、腕や脚を大きく振ることができない。すると、肩や二の腕の後ろ、お尻まわりに脂肪がつきやすくなる。また、「体幹の筋肉を使わず、下半身の筋肉だけで歩いていると脚が太くなりやすい」と仲野院長。