背伸びで体のポジションを見直す

 体幹が縮んでいると太りやすいというならば、姿勢を正せばいいが、「長年体幹を怠けさせていると、いざ姿勢を正そうと思っても、首が前に出たり、反り腰になったりと、自分の正しい姿勢が分からなくなってしまう」(仲野院長)。

 そんなときに簡単に姿勢を正してくれる方法が「背伸び」。「大きく伸びをして、腕を下ろす。たったそれだけで、本来あるべき体のポジションが分かる」と仲野院長。

体幹が伸びているとやせやすくなる理由

1. おなかまわりの大きな筋肉が上半身を支え、代謝が高まる
 背すじを伸ばすと、自然におなかに力が入るのは、体幹の筋肉がしっかり上半身を支えているから。体を支えるという働きは地味なようにも思えるが、それだけで筋肉は鍛えられている。「日常的に背すじを伸ばすようにするだけで、おなかが引き締まり、脂肪燃焼効率も高くなる」(仲野院長)。

2. 肩甲骨や骨盤が大きく動き、脂肪がつきにくい

 背すじがしっかり伸びると、肩甲骨や股関節の可動域が広がり、同じ距離を歩いても運動量が多くなる。「視線を2階の高さに合わせ、脚がみぞおちから出るようなイメージで歩くと、骨盤につながる体幹深部の筋肉が大きく動いてしっかり鍛えられる」と仲野院長はアドバイスする。

ほかにも…
●姿勢が良くなり、立ち姿がスラッと美しくなる
●リンパや血液の流れが良くなる


これらの結果、やせやすくなる!