抗菌・抗炎症作用にすぐれているマヌカハニー。カゼを防ぐほか、乾燥肌対策にも効果を発揮します。飲み物や食べ物に混ぜて、この冬を乗り切りましょう。

マヌカハニーの3大効果 ニュージーランドの「守り薬」
・マヌカハニーのカゼ予防レシピ 1日1回大さじ1杯 ←今回はココ

マヌカハニーは、いつとるのが効果的?

 マヌカハニーの代謝を調べた最近の研究では、食後30分から1時間でレプトスペリンなどの代謝物質の血中濃度がピークを迎え、8~24時間まで体内に残ることが分かっている。「これらのデータから、マヌカハニーは1日1回の摂取で十分」と兵庫県立大学環境人間学部の加藤陽二教授はいう。

 だから、「外気に触れる日中に備え、とるなら朝食がお薦め」(加藤教授)。マヌカハニーはクリームのような濃厚さで、ハーブ系の独特の風味を持つが、さっぱりとした甘さが特徴。「ふつうのハチミツと同様、そのままトーストに塗ったり、ヨーグルトに入れてもいいが、風味を生かすなら紅茶などの飲み物に入れるのがいい」と生活の木カルチャー事業本部の佐々木薫さん。

21~30歳の男性3人に15gのマヌカハニー(5.8mgのレプトスペリン、1.9mgのメチルシリンゲート(MSYR)含有)を摂取させ、血中・尿中の成分(代謝物)を観察した。その結果、2成分の代謝物にあたるMSYR硫酸抱合体の血中濃度は食後1時間、MSYRグルクロニドは食後30分が最も高かった(グラフ)。また、尿中濃度は食後4時間が最も高く、24時間後まで観察された。(データ:Mol.Nutr.Food Res.;61,9,1700122,2017)
21~30歳の男性3人に15gのマヌカハニー(5.8mgのレプトスペリン、1.9mgのメチルシリンゲート(MSYR)含有)を摂取させ、血中・尿中の成分(代謝物)を観察した。その結果、2成分の代謝物にあたるMSYR硫酸抱合体の血中濃度は食後1時間、MSYRグルクロニドは食後30分が最も高かった(グラフ)。また、尿中濃度は食後4時間が最も高く、24時間後まで観察された。(データ:Mol.Nutr.Food Res.;61,9,1700122,2017)

 マヌカハニーの独特の風味が気になる人は、料理に使ってみよう。味の強い食材と合わせるのがコツ。冒頭で紹介した3成分ともに比較的熱に強く、火を通しても効果に影響はない。

 「1日の摂取量は大さじ1杯程度を目安に。とりすぎると抗菌作用が強く働いて、腸内環境に影響を与えることもありうるので注意したい」と加藤教授。

※1歳未満に食べさせるのはNG! ほかのハチミツ同様、マヌカハニーも、1歳未満の乳幼児には与えないこと。