胃や腸を整えたり、美肌や免疫力アップに役立つ「乳酸キャベツ」は健康効果も抜群! 前回に続き、乳酸キャベツの手軽なアレンジレシピをお伝えします。加熱することで夕食のおかずにもなるレシピですよ。

理想の発酵食を常備 体が整う「乳酸キャベツ」を作ろう
お腹がスッキリ 生で食べる最強の乳酸キャベツレシピ
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 うま味と酸味がたっぷりの乳酸キャベツを活用すれば、メーン料理の味もしっかり決まる。「乳酸菌の働きでアミノ酸が増える乳酸キャベツは、うま味が生キャベツの6倍だったという測定結果がある。少量の塩で味が決まるため、減塩にも効果的。肉や魚を軟らかくする効果もあり、一緒に煮る、蒸す、漬け込むなどすると味が染みて、味に奥行きが出ます」と料理家の井澤由美子さん。

 加熱すると胃腸を整える効果は弱くなると考えられるが、「腸をきれいにする食物繊維の働きは残る。また、乳酸菌は加熱で死菌になっても、その構造体(菌の形)に体の免疫を調整する作用がある」(高崎健康福祉大学農学部 教授の岡田早苗さん)。

乳酸キャベツと魚のうま味で満足
サーモンと乳酸キャベツのフライパン蒸し

[1人分]239kcal・食物繊維1.8g・塩分3.5g

【材料(2人分)】
乳酸キャベツ … 200g
生サケ(またはメカジキ)… 2切れ
万能ネギ …2本
酒 …大さじ2
オリーブオイル…小さじ1
ゴマだれ
(A)練りゴマ…大さじ1
(A)醤油…小さじ1/2〜1
(A)メープルシロップ…大さじ1

【作り方】
1. サケの両面に塩少々(分量外)を振る。Aを混ぜておく。
2. フライパンに乳酸キャベツを敷き、その上にサケをのせ、酒、オリーブオイルを回しかける。蓋をして中弱火で7〜10分ほど蒸す。
3. 2を皿に盛りゴマだれをかけ、小口切りにした万能ネギを散らす。

【POINT】
抗酸化成分や良質な脂質を含むサケと乳酸キャベツは美肌にもいい組み合わせ。好みの魚でアレンジしてもいい。

鶏肉のコラーゲンで美肌効果
鶏と乳酸キャベツのトマト煮

[1人分]480kcal・食物繊維5.6g・塩分3.9g

【材料(2人分)】
乳酸キャベツ…100g
乳酸キャベツに入れたローリエ…1枚
鶏もも肉…250g
タマネギ…1個
トマト(缶詰、カットタイプ)…400g
オリーブ(グリーン、種抜き)…10個
オリーブの漬け汁…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1
ニンニク…1かけ
塩・コショウ…各少々

【作り方】
1. 鶏肉は一口大に切り、塩適量(分量外)をもみ込んでおく。タマネギ、ニンニクは薄切りにする。
2. 鍋を中火で熱してオリーブオイル、ニンニクを加え、香りが出たらタマネギを加えてしんなりするまで炒める。
3. 鶏肉を加えてさらに炒め、肉の色が変わったらトマト、オリーブと漬け汁、乳酸キャベツ、ローリエを加え、蓋をして20〜30分煮込む。塩・コショウで味を調える。

【POINT】
乳酸キャベツは煮込み料理にも大活躍。「鶏肉のほか、豚肉やソーセージ、魚介類などと合わせてシンプルに煮るだけでもおいしい一品に」(井澤さん)。