前回はダニ・カビの温床になりかねない玄関にカビや細菌が増える原因と対策をお伝えしました。今回は積もったほこりがアレルゲンの温床にもなりかねない本棚や、見逃しがちなエアコン・加湿器、メイク道具などにカビやダニが増える原因と対策をご紹介します。

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積もったほこりはアレルゲンの温床!【本棚】

 カビがすべて湿気の多い所を好むというわけではない。本棚にたまるほこりには、乾燥を好むカビが潜んでいるという。

 「古い本を開くと、ポツポツと茶色いシミがついていることがあるが、フォクシングと呼ばれるこのシミは、乾燥を好むカビによるもの。このカビがいるとそれを食べるチャタテムシもやってくる。これもまたアレルゲンの一つであることが最近の研究で分かってきた」とエフシージー総合研究所の川上裕司部長。

 つまり、本棚にたまったほこりはアレルゲンの宝庫ということ! 今まで、本棚まで手が回らなかったという人も、この春はきちんとそうじしよう。すき間用ノズルを差した掃除機で、積もったほこりを一掃して。

カビや紙ダニが増える原因

●積もったほこりに気づきにくい
●本についたカビや紙の繊維を食べる虫が繁殖する

本にシミを作るカビを好物とする害虫もいる。体長1〜2mmほどの小さい虫「チャタテムシ」で、これもまたアレルゲンになることが分かっている。ダニに似ているが昆虫で、紙ダニ、ブックライスともいわれる。

本にできる茶色いシミは、「ほこりに潜む悪玉コウジカビであるアスペルギルス・ペニシロイデスが原因」と川上部長。このカビはアレルゲンになるので、ほこりをためないこと。

左はヒラタチャタテムシ(写真提供:川上部長)。ほこりの中にはカビや紙の繊維を食べる虫がいっぱい(中央)。長い時間をかけてカビがつけたシミ(右)
左はヒラタチャタテムシ(写真提供:川上部長)。ほこりの中にはカビや紙の繊維を食べる虫がいっぱい(中央)。長い時間をかけてカビがつけたシミ(右)

対策法

1. 積もったほこりを除去する
2. 本の高さをそろえ、ほこりよけにクリアファイルなどを載せておく

本につくカビや紙ダニ対策には、「できるだけ同じ高さで本を並べ、その上に紙やクリアファイルを載せておくといい。定期的にほこりさっと払うだけでいいのでそうじも簡単」(川上部長)。