オリーブオイルにある食材を加えるだけで、冷え解消、美白、認知症予防などのうれしい効果が生まれます。オリーブオイル活用術を全4回にわたってお届けしているこの企画、今回は、「ニンニクオイル」について紹介します。

第1回・オリーブオイルを味方に付けよう 健康効果3つと選び方
第2回・「オリーブオイル+ニンニクで脳を活性化、認知症予防」←今回はココ
第3回・「オリーブオイル+ショウガで血流UPと冷え解消」
第4回・「オリーブオイル+ローズマリーで美肌を目指す」

 長瀬産業の商品開発課の北島智恵子さん(当時)は、「欧州では古くからオリーブオイルにハーブや香辛料を漬け込む習慣があった」と説明する。風味を加えるための習慣のようだが、オリーブオイルに漬け込むことで、実は素材の有効成分を効果的に取り入れることができる

 ニンニクは、におい成分のアリシンが、一定条件下でオイルに溶け出すことにより、アホエンという成分が生成される。ニンニクオイルを治療に取り入れる都立駒込病院脳外科部長の篠浦伸禎医師は、「初期治療にニンニクオイルを導入すると、脳腫瘍患者の治療の副作用を軽減し、術後の再発が起こりにくくなるという実感がある」と話す。

オイルに溶け出す「アホエン」が脳を活性化

「オリーブオイル+ニンニク」は脳を活性化
「オリーブオイル+ニンニク」は脳を活性化

 ニンニクをオイルに漬けて発生する成分のアホエンが血流をスムーズにする。「脳の神経伝達物質を活性化して脳機能を高め、認知症などの予防や改善、脳卒中の予防に役立つ」(篠浦医師)。痛風予防、免疫力アップ、胃炎・胃潰瘍などの予防、コレステロール改善にも。

・記憶力アップ、認知症を改善
・脳卒中予防、脳梗塞改善
・高血圧、コレステロール改善

ニンニクオイルで善玉コレステロールが上昇
脂質、血糖値、血圧のいずれかが基準値よりも高めのメタボ予備軍の男女31人(平均年齢48.4歳)にアホエンを0.78mg含有したニンニクオイルのカプセルを1日3つ、1カ月間のんでもらった。結果、実験前に比べて有意に善玉コレステロール値が高くなった。(データ:日本食品新素材研究会誌;13,2,43-54,2010)