加熱によって効果が上がった煮ショウガを乾燥させれば、効果を高くキープしつつ1カ月保管できる。細かく刻むと、炒め物やドリンクなどにスパイス感覚で使えて便利! 作り置きして、毎日ぽかぽかになろう。

これまでの記事
上編・ショウガは加熱で効果UP「80℃ショウガ」のススメ
中編・ショウガの冷え取りスープでぽっかぽか 保存版レシピ
下編・乾燥ショウガフレークで毎日手軽に 冷え取りおかず作り
←今回はココ

 80℃で加熱したショウガから、オーブンで焼いたり干したりして水分を抜いたものが「80℃ショウガフレーク」。ショウガオールの効果を維持したまま1カ月でも保存できる(「ショウガオールって何?」と思った人は上編を参照)。じっくり煮てから乾かすので、細かく砕きやすく、スパイス感覚で使える。

 「炒め物は高温になるので、調理のはじめに入れるとショウガの成分が壊れてしまう。だが、最後に振りかける程度なら問題ない」と食品医学研究所(群馬県安中市)の平柳要所長。フレークは、辛みや食感も良く、煮ショウガよりさらに用途が広がるので、瓶に入れるなどしてストックしておきたい。

 80℃ショウガフレークの作り方と、料理研究家の藤井恵さん考案の活用レシピを紹介しよう。

80℃ショウガフレークの作り方

煮ショウガを取り出す

煮ショウガを取り出す
鍋または水筒で作った、80℃ショウガでできた煮ショウガを取り出し、ざるなどにあげる。

120℃のオーブンで1時間加熱して乾かす
120℃のオーブンで1時間加熱して乾かす

120℃のオーブンで1時間加熱して乾かす
オーブンペーパーを敷いた天板に煮ショウガを1枚ずつ敷き並べる。これをオーブンに入れ、120℃で1時間程度加熱し、水分を飛ばす。

ざるのまま3、4日干す

ざるのまま3、4日干す
ざるにあげたショウガを重ならないように広げる。冬なら3〜4日、夏なら1日程度、水分が飛ぶまで干す。

水分が抜けたらハサミで刻んで保管

水分が抜けたらハサミで刻んで保管
水分が抜けてパラリとしたら完成。そのままだと硬いので、調理ハサミで刻んだり、すり鉢ですったり、ミキサーにかけたりして細かくすると使いやすい。1日分の量の目安は小さじ1/2〜1。