「じっくり長時間加熱」で効果が驚くほどアップ!

1.加熱温度
80℃で成分が変わる

温め効果やダイエット効果がより強力なショウガオールに変化するための加熱温度は、80℃が目安。「30℃前後だとジンゲロールのままの状態でほとんど変化しない。逆に、170℃以上ではショウガオールが別の成分に変化して活性がなくなる」(平柳所長)。

2.加熱時間
3時間が理想、少なくとも1時間じっくりと

「80℃で1時間加熱したらショウガオールが10〜15%に増え、3〜4時間では40〜50%に増えた」(平柳所長)。永谷園の実験では、煮てオーブンで焼いたところ、ショウガオールの量は生のときに比べて約10倍にもなったという。

ショウガオールの量は3時間以上加熱で最大に

3.水分量
スープ状なら熱いうちがベスト乾燥させれば冷めてもOK

加熱してできたショウガオールは、水の中で冷めると一部がジンゲロールに戻ってしまう。「再加熱すれば、またショウガオールに戻ると考えられる」(平柳所長)が、できれば熱いうちに食べよう。水分を抜いて乾燥させておくと、ショウガオールを損なわずに1カ月保存できる。

だからこの3つの調理法がお薦め!

水筒で作る80℃ショウガ
保温水筒にスライスしたショウガと熱湯を入れ、3時間保温するだけで簡単に完成。1人分だけでもすぐに作れる。持ち歩いて紅茶に入れたりでき、お手軽度ナンバーワン。

鍋で作る80℃ショウガ
鍋でじっくり1時間以上煮る。週末など、まとまった量を作りたいときにお薦め。具の「煮ショウガ」とともに、「ショウガスープ」もたっぷりとれるから、料理に使いやすい。

80℃ショウガフレーク
「80℃ショウガ」の煮ショウガを取り出し、オーブン加熱や天日干しによって水分を飛ばす。乾くと常温でもショウガオールの効果をキープでき、保存性も高い。健康パワーは最強!

 次のページから「80℃ショウガ」の作り方を紹介していく。「80℃ショウガフレーク」の作り方は近日公開予定の記事で紹介する。