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2000年シドニー五輪、04年アテネ五輪と2大会連続でメダルを獲得した女子ソフトボール日本代表。監督としてチームを率いた宇津木妙子さんには、グラウンドの外で支えてくれる人がいた。1999年、47歳のときに結婚した12歳下の夫だ。以来23年、「結婚は思った以上に人生を豊かにしてくれる」と話す宇津木さんの結婚秘話、中学1年生から預かり、19歳になった子との3人生活、そして「夫には絶対に言わないけど」に続く意外な言葉。さらに、宇津木さんが夫を何と呼んでいるか(呼び名に夫婦円満の秘訣が?)。すべて初出しです!
監督をしながら、妻もしっかりするのが理想像だった
編集部(以下、略) 伏見幸男さんと結婚したいきさつを教えてください。
宇津木妙子(以下、宇津木) こんなテーマの取材は照れちゃうね。ソフトボール以外の話をするのはほぼ初めてだから(笑)。
夫と出会ったのは世界選手権で銅メダルを取った1997年。私が45歳で彼は12歳下の33歳。山梨県で日立グループの球技大会(注:宇津木さんは当時、日立高崎ソフトボール部の監督)があり、彼は山梨事業所の総務課にいて、大会の裏方をやっていたんです。
第一印象は、仕事のできる人。日立高崎の選手のサポートをするために身を粉にして動いてくれたり、飲み会にも付き合ってくれたり(笑)。球技大会が終わってしばらくしてから、彼が高崎事業所に赴任してきました。グラウンドに挨拶に来た彼を見て、直感で私はこの人と結婚するのかもと。
―― その頃、女性の監督は珍しく、結婚している人はいませんでした。宇津木さんは実業団のチームだけではなく女子ソフトボール日本代表の監督でもありました。そもそも当時、結婚をどう考えていたんですか。
宇津木 女性指導者は独身であるべきとか、結婚した女性は監督にはなれないというのが当時の雰囲気でしたね。でも、私は結婚願望が強かった。監督をやりながらも妻、母をしっかりやるのが私の理想の結婚像でした。