ファッションはもちろん、インスタグラムに投稿される毎日のお弁当や、子育てのこと、人生について語る珠玉のことばの数々……。今年50歳になるモデルの亜希さんの、ますます美しく輝きを放つライフスタイルが話題です。そんな亜希さんに日々の暮らしや今大切にしていることについて、お話を聞いていきます。最終回は50代を迎える、これからのこと、挑戦したいことについて。

晴れの日もそうでない日も。亜希流ピンチの乗り越え方

―― これまで晴れの日も、そうではない日もあったと思いますが、亜希さん流のピンチの乗り越え方があれば教えてください。

亜希さん(以下、敬称略) 実は、あまり乗り越えてきた感がないんですよ。いつも必ず周りに人がいて、助けられてきましたから。年をとるとなかなか人に包み隠さず相談できなくなったりしますが、私はそれができたのが一番ありがたかったですね。人間関係は心のキャッチボール。こちらが素直に100%の力で直球を投げれば、必ず100も200も返してくれる人がいたのでここまで来られました。

 だからこれからは近くにいる人にお返しをしていけたらいいなと思っています。最近は特に人から相談されることが多くなったので、何気ない会話の中で投げかけたちょっとした一言がその人の表情をぱーっと明るくしたり、小さな悩みを取り払ってあげたりできたら、うれしいと思いますね。

「これからは近くにいる人にお返しをしていけたらいいと思っています」
「これからは近くにいる人にお返しをしていけたらいいと思っています」

―― 前回(「亜希 たかが食事、されど食事 毎日のお弁当作り」)、裏方仕事の快感についてお話がありましたが、今後、仕事でチャレンジしたいことはありますか。

亜希 若い人のメンタルトレーニングはやってみたいです。話すことで人がハッっと変わる瞬間を何度も見てきたので、心を動かして、楽にしてあげたいです。悩んじゃう人ってまじめな人が多いけど、少しのことで人は変われるから。